言語聴覚士のひとりごとBlog

「学生さんや新人さんが理解しやすいように」を目標に、失語症・高次脳機能障害やST業務、書籍や文献の紹介など書いていきます。

臨床に出てからの勉強法について【リハ職向け】

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就職して忙しくしているなか、担当している対象者で予定がいっぱいになり、全員のリハビリが終わった頃には定時になっちゃった…こんな感じの時はありませんか?

 

今日は、臨床に出てからはどのように勉強(や自己研鑽)をしていけば良いのかについて、考えてみたいと思います。

※あくまで私個人の勉強法であり、これが正しいと強制するものではありません。

 

 

私が考える、臨床家における「勉強方法」とは?

 

まず思いつく勉強方法をあげると、

① 教科書をひたすら読む

セミナーに参加する

③先輩にきく

④ 患者さんのことを考え続ける

 

みなさんはいかがでしょうか?私は①〜④の方法を全てやりましたが、結果的に身になったと感じたのは、④の方法です。その理由について話したいと思います。

 

なぜ「患者さんのことをたくさん考える」ことで勉強になるのか?

 

④って、これは勉強なのか?と思う人も多いと思います。はっきりいって、私もそう思います。急ですが臨床実習では、1人のケースを担当して評価から訓練までおこないますね。学生時代にケースを持って実習を遂行するのは賛否があるので触れませんが、就職後の新人さんとなると、必ず新患を担当して評価から訓練までしますよね。

 

「この方の障害はどうやって評価・解釈するのか」「訓練や支援はどうしたらよいんだろう」と、悩むわけですよね。この悩みや疑問を解決するためには、色々と勉強する必要がありますね。ここではじめて、「先輩に聞く、教科書を読む、セミナーに参加する」というのが必要になるんです。さきほどの①〜③は、あくまで対象者の方の支援に繋げるための「1つの手段」です。先輩から聴いても、セミナーに出ても、自分から疑問に思ったことに対しての回答でないことは、活用できる知識にはなりません。

 

このような過程での活きた勉強をしていれば、もちろん対象者の方の支援にも直結しますし、もし似た症状の患者さんがきたときにも対応できるようになります。まったく知識のなかった時より、勉強した内容の周辺に関する勉強をしたときに、入り方(理解力)がぜんぜん違います。この繰り返しで「結果的に」周辺までの知識がついて勉強になっています。

 

究極なのは、教科書の知識が全部あたまにはいって、かつただしく理解していることが良いのかもしれません。でも、私の脳はそのように出来ていませんし、教科書を1から100まで勉強することが効率的とは思えません。

 

ちなみに、暗記だけしてても臨床現場では通用しないです。きちんと理解した上で支援に役立てるには、正しく理解して、対象者の方に合わせてうまく活用する必要があります。知識の暗記ももちろん必要ですが、でもそれだけじゃダメだということです。

 

セラピストの目標は、〇〇法のプロになることでも、知識を丸暗記してテストで100点を取ることでもありません。対象者の方に少しでもリハビリが関わることで、最大限の効果を発揮することだと思っています。それが「臨床力」なのかなと私自身は解釈しています。

以上が、「私にとって」臨床力をつけるために最善と思われる勉強法です。

 

まとめ

1.「日々の臨床を必死に頑張ること」→これが対象者の方の支援に直結しますし、「結果として」勉強になります

2.対象者への支援の手段を学ぶために様々な勉強法(①〜③)があります。 →やみくもに高いセミナーに参加することを私はお勧めしません。自らが主体的に勉強できるようになったときに、検討すれば良いと思います。もちろん、興味のある内容であれば積極的に参加して良いと思います。

 

次回は、上記のまとめを実践するための方法である「症例報告のススメ」について書いてみたいと思います。