言語聴覚士のひとりごとBlog

「学生さんや新人さんが理解しやすいように」を目標に、失語症・高次脳機能障害やST業務、書籍や文献の紹介など書いていきます。

これから実習に行く学生さんへ【学生さん向け】

 

はじめに

こんばんは!

 

10連休に入りましたね。連休明けから実習が始まるという学生さんも多いのではないでしょうか?そんななか、私の質問箱に以下の質問がきました。

f:id:st_hitorigoto:20190427103727j:image

いざ、実習に行ってみて「理想のST像とは程遠かった」「私はSTに向いていないかも」とおもう人はいるかもしれませんね…

 

今日は、上記の質問に対して答えるとともに、実習を指導したことのある経験からではありますが、実習生に必要なことについて考えてみました。

 

質問箱の回答について

臨床実習に行くと、きっと「自分はまだまだだ」「できないことが沢山ある」ということを身をもって感じるのではないかと思います。それが多すぎると、「向いていない」「やめたい」と感じることになるのかなと思います。

 

ただ、現場のSTも学生さんの時は皆さんと同じように「知識・技術はない」「社会人としての礼節もたりない」学生だった経験があるんです。笑 準備が足りなかったり誤字脱字が多くて指摘を受けたことも、現役STの多くは思い当たるエピソードがあるのではないでしょうかね?少なくとも、私は沢山言われました(笑)

 

ご質問者さんのおっしゃる不備が、どの程度多いのかはわたしにはわかりません。例えば、その点について何度言われてもメモをしない、やってこないというのが複数回続くのならば、改善は必要かなと思いますが…ただ、1度や多くても2度くらいで改善が見込める場合は、わたしは気にしませんけどね!指導者にもよるので、個人的な意見です。

 

準備の不十分さについては、リストを作って書き出してみてください。実習で余裕がないなか、頭の中で完結しようとしても、少なくともわたしは無理です。レポートのミスも同様で、パソコン上でみたものは、終わった時に「よし、完璧だ」と思って終わるので、誤字脱字には気づかないことも多いです。印刷して読んでみたら、結構間違いや日本語のおかしいところありますよ。笑

 

以下に、実習に挑む学生さんの心構えやマナーでわたしが大事だと思ったことをまとめたいと思うので、参考にしてみてください。

 

実習の心構え

実習にいくと、養成校でならった「STとしての評価・訓練」を自分で出来るレベルを求められると思っていませんか?

 

断言しますが、決してそんなことはありません。笑

 

むしろ、「礼節がある」ことと「素直な気持ち」があれば十分だとも思っています。もちろん、基本的な評価の手技や解釈については勉強してきてほしいですが、掘り下げ検査は何をしたら良いのか、どんな訓練をしたら良いのかは、正直にいうと最初から1人できる人は少ないです。

 

すっごく賢くて社会性のある学生さんの場合、指導者がアシストすることは少ないかもしれませんが、そんなことは稀で、多くの場合は指導者に多くのアドバイスをもらいながら評価や訓練を進めていきます。

 

もちろん、勉強はしてください(笑)素人さんに教えるのと同じレベルだとさすがに指導者の負担が大きくなってしまうので、その分評価は下がると思います。でも、「心構え」としては、先ほどもいったように知識や技術以外の部分が実は大事だったりします!

 

実習生としてのマナー

色々と細かいマナーやルールはあると思うのですが、個人的にこれだけできていれば実習中止にはしないかな、といったことを書き出してみました。(細かいマナーなどは、他のブログなどでも沢山あつかっているので、省略します)

 

1.笑顔であいさつができる

2.素直にアドバイスがきける(実習開始時より、少しずつ改善がみられる)

     →教えておらうのがあたりまえと偉そうにしていたり、話を聞いていないのはダメです。バイザーも人間なので…

3.見学中にねない

      →患者さんに迷惑のかかる行為はアウトです。どんなに眠くても、こればかりは我慢するしかありません。

4.個人情報を院外に持ち出す(これやると、当然ですが一発アウトです)

 

これくらいですかね?

 

4番はちょっとレベルが違う話なので深くは触れませんが、学生さんがカルテの内容をみてTwitterでつぶやいたとか、昔ニュースになりましたよね。そういう話です。

 

すべて当たり前のことですが、基本的にこれができていれば実習中止にはならないかな?とおもいます。あとは、各々の病院や施設によってのルールがあると思うので、それを守るようにしましょう!

 

余談ですが、バイザーの訓練に対して否定するのは良くないです。明らかに間違えていたとしてもです。それを指摘するのは学生さんではなく、先輩や上司の仕事ですので…

学生さん自身がやると印象が悪くなるだけなので、やめましょう(笑)

 

STに向いているかどうかはどうやって考える?

実習にいくと、その職場のSTが全てだと思うので、「そこのSTさんのようになれない=STに向いていない」と思いがちです。

 

でも、STっていろんな分野がありますよね。もっというと、同じ分野のSTでも職場によって全然気質が違いますし、求められるスキルも違います。

 

なので、声を大にして伝えたいことは、「ここのSTだけがすべてじゃない」ということです。

 

自分がSTに向いていないと思い、卒業後にST以外の道を選ぶ人もいますし、それが間違えているとは思いません。どんな仕事にも向き不向きはありますので、誰でもSTに向いてますよ!なんて無責任なことはわたしには言えません。STじゃないところでお仕事をされて、しあわせな人生を歩んでいる方も沢山います。

 

でも、STをやりたいと思っているのに、実習先のSTがイメージと違った場合は、就職前にいろんな施設を見学に行ったり、養成校の先生に相談したりしてみてくださいね。1度、視野をひろげてみると何か違うものがみえるかもしれないですね。

 

ちなみに、以前わたしの考える「STに向いている人」についてブログを書いたことがあるので、興味があれば読んでみてください。 

www.st-hitorigoto.com

 

まとめ

1.実習生は完璧にできるなんて、バイザーははおもっていませんので、必要以上に心配しなくても大丈夫です

2.臨床は「人と人」のやり取りが必須なので、基本的な礼節が保たれているのが大事です

3.もし辛くて辞めたいと思ったときは「ここのSTがすべてじゃない」ということを思い出した上で、考えてみてください。その上で、ST以外の選択肢を選ぶのも、わたしは良いと思います^_^

 

みなさんが実習を通して、STの楽しさを感じてもらえたら良いなーと思いますし、わたし自身も学生さんにそう思ってもらえるように、頑張りたいと思います。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました!