言語聴覚士のひとりごと-STブログ-

「学生さんや新人さんが理解しやすいように」を目標に、失語症・高次脳機能障害やST業務、書籍や文献の紹介など書いていきます。

高次脳機能障害の勉強法について【質問箱への回答】

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質問箱にブログで答えても良いかなと思い、やってみます!笑

 

テーマは「高次脳機能障害の勉強」についてです。

 

 

きっと私のツイッターでの雰囲気を知っている人はわかると思いますが、結構偏りがありまして…高次脳機能障害については成績は良かったです。でも他の教科の成績についてては…という感じでした(笑)留年はしない程度ですが、全般的によくはなかったですね笑

 

そして嚥下や構音障害の授業だいっきらいでした笑、でも脳のことを考えることはすごく楽しかったので、結果的に他の科目よりたくさん勉強しました。

 

おそらくですが「どうしてこうなるんだろう?」という興味があったので、理解した(つもりがおおい笑)時に楽しくなりました。これは、高次脳機能障害を臨床で扱う上でもすごく大事です。

※学生時代に、私がここまで考えていたわけではないです。いま振り返ってそう思っただけなので…笑

 

今回は(多分)学生さんからの質問でしたが、せっかくなので臨床でも活かせるようにと思い、書いてみました。

 

臨床家における高次脳機能障害の勉強方法

例えば、失語症を例に挙げるとわかりやすいので紹介しますね。

 

失語症の講義で、「流暢なのは〇〇失語と〇〇失語で…」とフローチャートでならいますよね。

 

これ、丸暗記するの辛くないですか?暗記だけなら、たぶん国試終わったら忘れますよね笑

 

でも、「脳の後方領域」には意味を司るところがあって、そこが壊れるから理解も悪いし表出(喚語)も悪くなって語性錯語がでる。でも前頭葉にある「運動」を司る場所に問題はないから発語失行(アナルトリー)はでない。

 

こうやって、症状と脳の機能をあわせて理解した上で覚えていると、実際の臨床に出た時に役に立つ知識となります。ただ、私はここまでしていた気でいましたが、実際に臨床に出て、全然できていないことに気づきました。いま考えるとですが、「知っている」知識はあっても「使える」知識はなかったんだと思います。

 

これを踏まえて、すでに実習中であったり臨床家の方は患者さんの支援につなげられるよう、その方について必死に勉強してくださいね。それが1番勉強になります。

 

必要なのは患者さんについて「考える」ことです。セミナーに参加することが悪いとは言いませんが、知識や患者さんのイメージが全然ないうちに出ても、得るものは少ないと思います。新人さん向けの研修会とかはこれから増えてきたら良いなぁと願うばかりです。

 

※先輩方は、患者さんに不利益にならないようご配慮をお願いします。これがまず第一ですから、それをやっていただいている、という前提で話しています。

 

この辺の勉強法については、以前ブログにかいたので良かったら読んでみてください!笑

 

www.st-hitorigoto.com

学生さんへ

さて、ここまで臨床家向けに話してきましたが、学生さんとしては「いいから点数を取れる方法を教えてくれ」ということですよね(笑)

 

私は、テストで点数を取るためには2つ(プラスαでおまけ)のことが必要だと思っています。完全に、当然の話です。

 

1.まずは理解しようとしてみる

私が当時嚥下がだいっきらいだったのは、いま覚えばちゃんと理解していなかったからだと思います。興味があるない関わらず、テストは待ってくれないですからね。

 

失語・高次脳機能についてはもともと興味があったので、理解しようと必死でした。そして、得意分野になるようにしてほかの人に教えました。教えるの、すごく勉強になりますよー!理解していないと、絶対にうまく教えられませんから。

 

2.やっぱり暗記も大事!

といいつつも、学生はテストの点数をとることが1番ですから、根気強く暗記することも大事です。学校の試験や国試に受からないと、STになれないですからね…

 

3.おまけ

わからないことは「ちゃんとわかっている人に」教えて貰えば良いんです。私は頭の良い友達のいえに入り浸って(迷惑…笑)、教えてもらっていました。

 

得意なことは教えて、苦手なことは教えてもらう。

 

学生時代はこれが1番大切でしょうし、こうやって人を頼れるということは働いてからも大事だと思います。

 

困った時に人に頼れる人は、大失敗はしないですし、その経験を次に活かせるので成長も早いです。逆に、自分の中で溜め込みすぎてしまうと、誤った知識や知らないまま年数を過ごすことになります。

 

知らないことは恥ではありません。得意な人は、説明することで自分も勉強になりますので申し訳ないと思わずに(もちろん感謝の気持ちは大事ですよ!)、教えてもらいましょう!

 

「観念失行と観念運動失行」を覚えるには…

最後に、ご質問にあった「観念失行と観念運動失行」ですが、用語がわかりにくいですよね…笑 私も実習中に「あれ、どっちだっけ?」となりました。

 

最近出てきた用語の方がわかりやすいのでこれを抑えておくと良いと思います。

観念失行≒使用失行

観念運動失行≒パントマイム失行

 

後者の用語の方が、意味がわかりやすいですよね。これを知っているだけでも、症状をイメージしやすいと思います。ちなみに臨床的には両者が乖離する(観念失行がでて観念運動失行が出ない)という現象は少ないので、実際にはどちらも合併していることが多いですね。

 

あんまりまとまりのない話で申し訳ありません。暗記しないといけないことも多いので大変だと思いますが、ぜひ頑張って国試に受かり、一緒にSTとして働きたいですね!