言語聴覚士のひとりごと-STブログ-

「学生さんや新人さんが理解しやすいように」を目標に、失語症・高次脳機能障害やST業務、書籍や文献の紹介など書いていきます。

ここ数年で標準化された神経心理学的検査【保存版】

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はじめに

こんばんは^^

 

最近は質問箱への回答が中心になっていましたが、たまにはちゃんと更新します!笑

 

神経心理学的検査が出来なかったからと言ってすぐに「障害あり」としてしまうことはありませんか?

 

もしそうであれば、それは極めて危険です。何故なら「健康な同世代の人」が本当に出来ないのか?を確認していないからです。

 

検査結果を正しく「解釈」して訓練や支援に結びつけるためには、標準化された検査を用いることが重要になります。

 

また近年、神経心理学的検査は頭部外傷後に訴訟された時の資料や公的な申請書類などで求められる機会が増えてきました。

 

その時に、きちんと健常者のデータがあって標準化された検査の結果を提示することが重要です。

 

その流れがあって、日本高次脳機能障害学会から、近年2つの検査が標準化していますのでご紹介したいと思います。

SDSA 脳卒中ドライバーのスクリーニング評価 日本版│新興医学出版社も出ていますが、今回は省略しますね)

 

標準言語性対連合学習検査【S-PA】 

元々は三宅式記銘力検査という言語性の対連合学習検査がありましたね。覚えていますか?

 

検査自体は悪くなかったのですが、健常のデータがないことや単語が1セットしかないため学習効果が出てしまう可能性があるなどの課題がありました。

 

そこで、日本高次脳機能障害学会より標準化された本検査が登場しました。

↓紹介はこちら

shinkoh-igaku.jp

 

特徴としては、

①短時間で判断が可能(10分程度)

②適応年齢は16~84歳

③セットが3種類あるので、学習効果を除外できる

 (再評価として、効果判定が可能)

④そして、やすい!笑

 

などが挙げられますね^^

ちなみにS-PAで「エスパ」と読みますのでお間違いのないように!

 

TMT-J

あの有名なTMTが標準化されると聞いた時はとても嬉しくなりました!笑

 

いままで、縦版と横版がありそれぞれの基準値が文献によって色々と決められていましたね。

 

ただ、非常に煩雑になっていたかとおもいます…

 

標準化されたということは、今後はそこで悩む必要はありません!もちろん、横版の良さもあるかとはおもうんですけどね^^

↓紹介はこちら

shinkoh-igaku.jp

 

特徴としては、

①短時間で判断が可能(15分程度)

②適応年齢は20~89歳

③セットが2種類あるので、学習効果を除外できる

 (再評価として、効果判定が可能)

④そして、やすい!笑

 

 

また、所要時間と誤反応数を総合した判定がでます。

 

S-PAとは、適応年齢が若干違うので要注意ですね!

 

2つとも良く知られた検査ですが、いままで標準化されていなかったばかりに基準値が研究によって異なっていることもありましたが、今後はそのようなことは少なくなってくるのかな?と思っています。

 

また、新しい検査が続々と登場してくる気がするので、動向には注目していましょう^^

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!