言語聴覚士のひとりごと-STブログ-

「学生さんや新人さんが理解しやすいように」を目標に、失語症・高次脳機能障害やST業務、書籍や文献の紹介など書いていきます。

嚥下失行について

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はじめに

質問箱で、嚥下失行についてご質問がありお答えしたので、ブログでも簡単に紹介したいと思います。

 

嚥下失行とは?

嚥下障害の中には,口唇,舌,軟口蓋,咽頭,喉 頭の運動・感覚には問題ないものの,嚥下指示を行 うと躊躇や嚥下運動そのものが起こらないこと

後藤ら(2014)より 

 このように、失行というからには「運動や感覚に問題が無い」というのがポイントになります。

 

じゃあどうやってそれを評価するのかについて、以下のように回答しました。

 

質問箱への回答

嚥下失行と(一般的な)嚥下障害の違いをどう評価するか?というご質問でよろしいでしょうか?

 

嚥下失行の方は明らかに移送不良があるのですが、嚥下失行の論文を読むと、以下のようなポイントがあると分かります。

 

1.口腔器官の運動機能や構音はある程度可能(つまり口腔期に明らかな低下はない)

 

2.たまたま飲んだ時に上手く嚥下できている(つまり咽頭期は良好)

 

この辺りが観察するポイントかと思いますので、参考にしてください。

 

参考にした論文

以下の論文がフリーでみれます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/orltokyo/57/4/57_198/_pdf/-char/ja

 

またSTの協会員以外はフリーではありませんが、言語聴覚研究にも論文がありますので、リンクを貼っておきますね。
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.6001100212