言語聴覚士のひとりごとBlog

「学生さんや新人さんが理解しやすいように」を目標に、失語症・高次脳機能障害やST業務、書籍や文献の紹介など書いていきます。

高次脳機能障害の方はなぜ疲れやすいのか?

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はじめに

こんばんは。ブログはちょっと怠けていたので久々に更新しました^^

 

その間も、毎日おおくの方にブログをみていただけて凄く嬉しいです😊

 

さて、今日は上記のようなご質問を頂きましたので、「高次脳機能障害の方はなぜ疲れやすい(易疲労性がある)のか?」についてお答えしたいと思います。

 

高次脳機能障害における易疲労性の考え方

高次脳機能障害には階層性というものがあり、大きく分けると基盤的な機能(注意・覚醒など)と統合的な機能(遂行機能・病識など)があります。

 

例えば、注意障害があり1つの作業をおこなうことにものすごくエネルギーが必要だったとします。

 

今まで無意識に出来ていたことがサクッと出来なくなると、どうなると思いますか?

 

私なら凄く疲れます…

 

このように、脳損傷によって今まで習慣的(または無意識)にできていたことが難しくなるため、当然疲れやすくなります。

 

また脳の損傷によって、元々あった注意の容量が減少していると、キャパオーバーになりやすいことが推測されます。(これは専門的な表現などありますので、詳しく知りたい方は自分で調べてくださいね。)

 

ちなみに、これは高次脳機能障害に限ったことではなく、運動麻痺などの身体に障害が出た場合も、同様のことが言えます。

 

今回のご質問は、高次脳機能障害についてフォーカスがあたっていますが、上記のような理由で易疲労性が出現しやすい状態であるということを理解しておく必要があります。

 

もちろん身体機能の低下などの要素もある人が多いので、その辺はPTOTさんと相談しながら評価や鑑別をしていくと良いと思います。

 

↓神経心理ピラミッドなど、基本的な高次脳機能のみかたはコチラ

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対処法について

これについては、ご質問者さんと同様の意見です。

・休憩をはさみながらリハビリを進めていく(機能訓練)

 

・ご本人や家族などに情報提供し、今後の生活にあった指導や支援をおこなう

 (活動・参加)

 

どちらの視点も重要で、対象者の方にあった方法をバランスよく選択するのが大事だと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!