言語聴覚士のひとりごと-STブログ-

「学生さんや新人さんが理解しやすいように」を目標に、失語症・高次脳機能障害やST業務、書籍や文献の紹介など書いていきます。

発語失行/失構音/アナルトリーの用語について【アンケート結果】

 

 

アンケート結果

 なんと、267票もの回答が!!

 

こんなに多くのSTさん&学生さんにお答えいただけるとは思っていませんでしたので、とても嬉しく思います。

 

ありがとうございます!!

 

やはり、圧倒的に発語失行が多かったですね。

 

アナルトリーや失構音という用語も研究者によって使われているので、養成校で教えている教員によっても違うかもしれないですね。

 

用語の整理(文献紹介)

なぜ、このように複数の用語が存在するのでしょうか?

 

というのも発語失行は元々ダーレイがapraxia of speechとして、定義付けをおこなったのですが、その他にも色々な用語が存在しました。

 

そして、日本では「発語失行」として広まったそうです。

 

一方、「失行」という用語を用いて良いのか?という議論が昔から根強く存在し、カタカナ表記で「アナルトリー」や「失構音」などの用語を使用している研究者も多いです。

 

なお最近は、国際的にも「apraxia of speech」を用いている研究が多いようですね。

 

この議論について興味のある方は、以下の文献を読んでみると参考になるかと思います。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp1960/45/4/45_4_293/_pdf/-char/ja

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ninchishinkeikagaku/18/3+4/18_154/_pdf/-char/ja

 

本当は、用語に関しては大槻美佳先生の論文を紹介するのが良いと思ったのですが、フリーアクセスではないようです。一応、紹介しておきますね!

CiNii 論文 -  anarthrie の症候学

 

CiNii 論文 -  Albert 教授の講演を拝聴して

 

いずれにしろ、日本ではほとんど同一の用語として扱われていますので、どの用語を使うかによって、考え方やリハビリテーションが異なるということは無いようです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!