言語聴覚士のひとりごと-STブログ-

「学生さんや新人さんが理解しやすいように」を目標に、失語症・高次脳機能障害やST業務、書籍や文献の紹介など書いていきます。

全失語の方との会話【質問箱への回答】

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そうですね、まずPACEというのはかなり難易度の高い訓練です。これが出来るレベルの全失語というのは、評価が間違っていない限りまずないです。

次にジェスチャー訓練ですが、否定しているわけではないですけど、中々難しいと思います。重度の失語症のある方は同時に失行を合併していることが多いことと、そもそも伝えたいことをはっきりと分かっている患者さんでないと、まずジェスチャーはできません。試してみる価値はもちろんあると思いますけどね😊言葉が出ない→ジェスチャー!ということであれば、そう簡単には行かないという意味です。

質問はなるべく短く簡潔に、yes/noもどの程度信頼できるのかを評価しながら会話を進めることが重要かと思います。

大事なのは、どの程度のことなら理解できるのか、表出できるのかなど「できること」を見極めることが大事です😃

その評価結果をもとに、どの程度の刺激(としての質問)をすれば良いのか、表出は口頭なのか書字なのかジェスチャーなのか、はたまた絵カードを用意して指差しが良いのかなどを検討することです。

ただ、色々と試みても難しいことも多く、私は機能訓練と並行して会話についても検討しています。

以下の記事も、少しでもヒントになれば幸いです。
www.st-hitorigoto.com


実習、頑張ってくださいね😊