言語聴覚士のひとりごと-STブログ-

「学生さんや新人さんが理解しやすいように」を目標に、失語症・高次脳機能障害やST業務、書籍や文献の紹介など書いていきます。

失語症タイプの「良好」とは?

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これは、良い質問ですね!!疑問をもつ事は、大事な事です😃

 

まさに良好/不良の基準が曖昧ということで議論があります。例えばブローカ失語は聴理解が「良好」とありますが、どのくらい良好なのかの定義は曖昧です。単語レベルなのか、それとも文も含めてなのか?などです。

復唱も同様で「◯文節以上の復唱が誤りなく可能であれば良好と判断する」のような定義はありません。

 

これは「良好」「不良」だけでなく、流暢/非流暢も同様に定義が明確ではありません。

 

ここからは私見なのですが、「古典分類を理解」する上では比較対象の2つのなかで、良いか悪いかを判断するしかないと思います。

 

例えば、伝導失語よりは超皮質性の方が明らかに復唱が「良好」である。などです。またブローカ失語と全失語なら、全失語よりはブローカ失語の方が理解は良い、でも理解は文で低下しており「良好」とはいえない場合もありますよね。

 

臨床で古典分類を考え、あてはめてみて一致しているかを比較するのも大事だと思います。ただ失語症タイプ分類で何失語になるかがわからなくて、悩みに悩んでたらリハビリできませんでしたみたいな最悪な展開になりかねないので、臨床では、障害メカニズムに基づいた問題点の抽出と訓練の立案をおこなう事が重要だと思います。

 

古典分類は、失語症例の特徴で大まかな傾向を分類する立場である臨床家は、基礎知識として知っておく事は重要だと思います。

 

臨床では、古典分類に完全に合致する失語症タイプの方はそうそうおらず、対象者さんによって失語症の特徴が異なりますので、やはりその点は個別評価と、評価に基づいた支援が必要だと思います。

 

ちなみに国試にはかなり失語症タイプの問題はでますので、病巣と症状の対応関係を理解しておきましょう。

 

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