言語聴覚士のひとりごと-STブログ-

「学生さんや新人さんが理解しやすいように」を目標に、失語症・高次脳機能障害やST業務、書籍や文献の紹介など書いていきます。

「なぜ?」と考える癖をつけよう【新人・学生向け】

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はじめに

最近、例えば「音韻性錯語の人にどんな訓練をした方が良いですか?」と聞かれることがあります。

 

対象者の方の訓練・支援のためにどうしたら良いかを悩むことはとても大事なのですが、私はいつもこう思います。

 

「具体的にどんな特徴があって生活では何で困っているの?」

 

ということです。

 

つまり「なぜ?と考えること(評価)」が抜けていることが多いのです。今回は、その評価の重要性について私の考えをご紹介したいと思います。

 

 

どうして「なぜ?」が必要なのか

 

たとえにも出しましたが、音韻性錯語は患者さんの発話から得られた「現象」であって、その背景にある障害機序は個々人によって全く違います。

 

 ①音韻性失名詞(喚語過程における音韻の障害)

 ②伝導失語による音韻選択・配列障害

 ③発語失行(構音プログラミングの障害)による置換

 ④運動障害性構音障害による置換

 

音の誤りが生じる要因は、大きくこの4つでしょうかね。

これらが単独で出現する可能性は低く、複数の要素が混在しているので悩むわけです。

 

そんな時に、訓練どうしたら良いですか?ということには答えられないですよね。そこを考えるのは有名な先生でも研究者でもなく、個々の対象者の方に1番近くにいるSTの仕事なんです。

 

 

私が1番専門分野としている失語症を例に例えましたが、当然、どの分野でもこれは一緒だと思います。

 

なぜ?を考えるためにはどうしたら良いのか

ツイートにも書きましたが、この「なぜ?」を掘り下げていくには、やはり自身の臨床について書き出してみるのが1番です。人に見せたらアドバイスも貰えるのでなお良いですし、恥ずかしいなら見せなくても良いです。まずは書くのが大事です。

 

自分の思考過程を振り返って次に活かす、とても良い機会になると思われます。それを内部外部問わずにアウトプットできれば良いですよね(笑)

 

以下に自己学習についてまとめていますので、良かったら読んでみてください !

 

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また、これを突き詰めていくことで症例の研究能力にも繋がりますし、臨床家としても知識がつき、必要な能力を高めていく方法の1つとして良いと思います。

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自分にあった方法で、であった対象者の方の「なぜ?」と考える癖をつけてみましょう😃